高校生の時、オーストラリアに一ヶ月留学に行っていました。
その時のホストファミリーがレズビアンでした。
そのホストマザー2人、子供が2人という4人家族にお世話になった時の話を紹介したいと思います。
(LGBT🏳️🌈に肯定的な内容です)
まずオーストリアの空港に着いて迎えに来たのが、仕事終わりのホストマザーでした。
車に荷物をのせ、家までそのまま向かいました。
家につくと、ホストマザーと同じくらいの女性と、男の子と女の子がいました。
家族構成はあらかじめ聞いておらず、
着いてからホストマザーから説明を受けました。
しかし始めての留学で英語の全くわからない私は、
家にいたもう一人の大人の女性は、ホストマザーの友達だと思っていました。
そのうち帰るんだろうなと思っていましたが、晩御飯を食べても、デザートを食べても、それからどんだけ時間が経っても、その女性は帰りません。
そしてその女性がシャワーを浴び、寝巻きに着替えて子供たちを寝かしに行ってくるねっていう素ぶりをみせられた時かなんかに、初めてこの人は家族に近い人なんだと思いました。
その時はまだ親戚か、ホストマザーの姉妹かなと思っていました。
しかし何日経っても、一緒に暮らしており、
家に一緒に住んでることは理解しましたが、
どうにもこうにもこの家族とその女性の関係が理解できませんでした。
ホストファザーはいないということは最初に言われていました。
そして一週間ほど経つちょっと前くらいに、
ホストマザーに聞いてみました。
なんと聞いたかは覚えていませんが、
あの女性はマザーの妹なの?と聞いた気がします。
そのときに、彼女はパートナーで、私たちはそうゆう夫婦という関係よ、と言われた気がします。
初めてのことで目が点になり、そうゆう経験は初めてだったので、かなり動揺しました。
初めは正直、少し抵抗がありました。
その話を聞いた夜は、一人ベッドでかなり考えて、理解に悩んで、不思議な気持ちになりました。
子供が2人いたし、どうゆうふうに子供ができたのか、どうゆうふうに夫婦2人は仲良くしてるのかとか、もう謎がいっぱいでした。
こんなことを言うのは、今のLGBTに対して寛容な中で良くありませんが、
初めはそのことを考えると、気分が悪くなったりもしていました。
どうしても理解できず、貴重な留学の授業中に考えたり、通学のバスの中で考えたり、一緒に行った同級生に相談したりしていました。
しかし一緒に過ごす中で、そういった考えは徐々になくなっていきました。
ホストマザーが2人、子供が2人、ただそれだけです。
今では、そうゆう形も愛だし、そういった中で素敵なパートナーを見つけられたことを本当に素晴らしく思います。
ホストファザーがいるものだと思って、メンズ用の日本のお土産も買って行きましたが、
それとなく渡しておきました笑
夫婦お揃いのもので喜んでもらえました。
マザー2人はたまにほっぺにキスをしたり、ハグをしていました。
まだまだ頭の中は謎でいっぱいでしたが、二週間目には慣れ、優しいマザー2人に囲まれていっぱいお世話をしてもらって楽しく過ごしたのを今でも覚えています。
マザー2人は弁護士で、どちらもバリバリ仕事をしていました。
おそらく違う会社で、帰宅時間も違いました。
一人は少しシャッキリしているタイプで、何事にもはっきりしていて頼りがいがありました。
もう一人はとても家庭的で落ち着いていて、おっとりとしていて、いるだけで落ち着く雰囲気がありました。
とても優しく、女性2人の親は女性特有の温かさがあり、
いつも家はほっこりしていました。
まだ高校生で初めて会ったレズビアンの方でしたが、とてもいい経験になりました。
特に生活で困ることはありませんでした。
これから長い人生を生きても、なかなかLGBTの方といっしょに「暮らす」という事はもうあまりないと思うので、とてもいい経験になりました。
出会うことはたくさんあるとしても、その中で一緒に暮らすことはきっとそんなにない事だと思います。
今はその経験のおかげで、多種多様な生き方があることを理解できましたし、
そういった方々に対して肯定的な自分がいます。
最近では、イタリアに行った時にお店で働いていたゲイの方はとても楽しそうで、自分を解放していて、それを周りも認めてみんなで楽しく笑いながら働いているのを見て、とてもなんとも言えない嬉しい、ほっこりした気持ちになりました。
このホストファミリーのことは、私にとって一生忘れられない出来事だと思います。
とてもいい経験になりました。